【失敗例】タイ仕入れ交渉例

タイで事業をしていると失敗することもあります。

 

今日はそんな経験談を一つ

 

ある時、タイの商品を仕入れたいという依頼を受けました。


結果的には今までで唯一の経験なのですが、仕事を途中でお断りさせていただく案件になってしまいました…

 

なぜそんなことになってしまったのか、ご説明できればと思います。

 

依頼の概要

当案件での依頼は個体ごとの特徴のある商品の購入、つまり工場で量産されているようなものではない商品の購入でした。


商品ごとに異なった個性があるもので、一体一体ごとに目利きを働かせて選ぶと利益が出るのかなという商品のでした。


私の方では取り扱っているメーカーに連絡交渉して、仕入れ値で取引させてもらう相談をした後、クライアントが直接商品を選ぶべきだと思っていました。


ところが、そのクライアントの計画はなんと…

 

私に商品を一つ一つ選ばせるというものでした。


商品自体が自然の色合いのもので一つ一つ出来が違い、二つとして同じものはないというのが売りの商品でしたので、目利きによって会社の利益が大きく異なる商品になります。


仕入れの際にも日本の顧客がどんな好みを持っているか、どんな流行があるかのリサーチによって仕入れる商品は変わってくるはずです。


もし私の方で商品を選出し、全く売り上げが立たなかったら責任の取りようがありません。


タイでの交渉は可能ですが日本のマーケットに詳しいわけではないので。

 

なぜそのようなことになったか


そのクライアントの本業は工場の夜勤のようでした。さらに昼間も何らかの業務があるために全部委託したいとのことでした。


なので「自動化」、つまり自分は出資するだけで日本の市場にあい流行に沿った商品がタイから届き、高い利益率で取引できるようなビジネスを構築したいようです。


ただ商品の性質上、私の方で商品を選んだりするとトラブルが発生することを説明しました。


選んだ色、形、大きさがクライアントの気に入らないものだったら…


残念ながら、いくら説明してもわかってもらえず、


最終的には「片腕」「部下」のような形で私を使おうとしているような雰囲気が感じ取れました。

 

なのでお断りでした。

 

ネットショップオーナーに向いている人


問題の一番の要因はクライアントの勉強不足なだとの印象を受けました。


話していても「~らしい」「みんなやっている」「何とかなる」「自動で儲けるしくみの通りにやっている」などなどのセリフばかりでした。


要するに、根本を理解していない印象です。


教材などを購入したという話もしていましたが、なぜ「~らしいのか」、なぜ「みんなやっているのか」、なぜ「何とかなるのか」が分かっていない印象でした。


ビジネスの「自動化」というものがあるとすればそれは最終目標で、最初から達成可能なわけはないと思うのですが、

 

耳障りの良いそのような考え方を鵜呑みにしていると、全ての事がうまくいかないような気がします。

 

ネットショップなどの副業はあくまで副業なので「本業」を持っている方は副業の成長のスピードは専業化よりも落ちると思います。


そのことに気づいた人が堅実にビジネスを成長させることができるのだと勉強した出来事でした。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。