タイ語は母音22音、子音44音を有する発音重視言語だというお話をしました。
さらに前回、前々回と、タイ語の勉強はまずは暗記が必要という点も少しお話ししました。。
今回が最後の暗記案件です…(やっぱりまた暗記か…)
発音記号
タイ語には発音記号がさらに4音追加されます。
ただ、今までは子音44文字、母音22文字もありましたので「たった4文字」と聞いて楽勝に思えるでしょう。
実際に発音記号はその単語の発音を指定するだけの記号ですので、そんなに複雑ではありません。
実はタイ語は発音記号がつかなくても発音が決まっています。母音と子音がそれぞれ発音規則を持っているので、それによって発音が決まります。
タイ語における発音とは「音の特定」「高低」「長さ」になります。
それぞれは非常に複雑で、また暗記になってしまうので別の機会に紹介したいと思います。
ただ覚えてしまうと、子音→母音→発音記号の確認ですべてのタイ語を読むことができます。
なので、読むだけならそんなに時間がかからずに可能です。
タイ語の文法は難しいか?
発音が複雑な分、文法はシンプルです。
英語のような動詞の変化形(go-went-goneのような)はありません。
逆に、一文中に動詞をいくつも入れてもいいという世界的にも珍しい規則があります
「私 ~したい 行く 日本 食べる すき焼き」こんな文章でも正式な文章となります。
日本語、英語では上記のような話し方を避けるために動詞に活用形があるのですが、タイ語にはなく、南湖でも挿入可能です。
自分でしたい事、思ったことを単語で並べてたどたどしく話してみたら、正式なタイ語の文法になっていたというのはよくあることです。
受身形もない
タイ語で受身は一般的ではありません。「~殴られた」というようなネガティブな場合にのみ用います。
では「○○君に△△してもらった」という受身形の文章はどうするのでしょうか。
答えは「○○君が私に△△した」というのが正解です。
たとえば何かを頂いた時には「○○さんにいただきました」というべきだと思いますが、タイ語では「○○さんが私にあげた」になります。
「○○君がくれた」「○○君が私をほめた」「○○君が私を奢った」という文章になります。
日本人の私たちからしたら、とても不自然ですね。
言語を学ぶというのは文化を学ぶこと
このようにタイの人たちは日本人であれば恥ずかしいなと思うような話し方を常にしています。
でも、それがタイ語の普通なので問題ありません。
「○○君がしてくださった」を「○○君がした」と言い換えるのは最初は違和感があると思います。
でも言語を学ぶという事は文化、情緒を学ぶという事なので、やはり慣れるしかないかもしれません。
これで、暗記項目はほとんど終わったので、次回からはタイ語の勉強にもっと役立つことを話せればと思います。