【タイ・コメ産業】トレンド②-2018年度作付け

タイのコメ産業は農業の中でも一番大きな割合を占めており、国家の主要産業の一つとなっている。

 

近年、特に2018年度の作付け状況について考えてみたい。

 

2018年度のコメの作付面積は115,200㎢

 

タイ国土の北部、中央部、東部はコメの作付に適しており

 

亜熱帯気候で冬季のないタイは一年中コメの栽培が可能だが、田植えは特に雨季とされる7-9月に盛んになり、刈り入れは年末に行われる。

タイ国内コメ生産地 出典:Office of Agricultural Economics

この季節に収穫されるコメの総量は全体の83%になる

 

コメの種類としてはタイ米(普通種)ジャスミン米もち米の三種類が広く流通している。

 

乾季にもコメの作付は行われているが、灌漑設備が整っている場所でのみ栽培が可能となる。

タイ国内のコメ生産量は3100-3300万㌧/年

 

精米後のコメとして2000-2200万㌧/年の生産量が期待されている。

 

コメの53%は国内で消費され、その他は輸出にあてられている

コメの国内消費分には加工され使用されるコメも含まれる。

  • 上新粉、加工食品
  • 菓子
  • バイオ発電用燃料
  • 動物用飼料
  • エタノール

 

これらの加工品として国内使用米のうち30-40%が使用される。

 

残りの60-70%が一般消費者によって直接消費される。

 

そのうち50-55%は専用の卸業者を通して小売店やマーケットで量り売りの形で販売される。

 

残りの45-50%は袋詰めにされ、スーパーやモール、コンビニエンスストアで販売される。

 

消費者傾向はスーパーやモールでの買い物を好む傾向が進んでおり、近いうちに上記の数値は逆転すると思われる。

 

小売り大手のTescoLOTUSやMakroなどはオリジナルブランドとしてのコメも全国で販売しており、袋詰めのスーパーでの販売は加速すると思われる。

 

コメの輸出需要は高い

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タイ米の品質の高さが証明される形の輸出高の継続はアフリカ(ベナン)、中国、アメリカ、ASEAN諸国、中東などによって支えられている。

 

国際取引においてコメの区分けは普通米、ジャスミン米、加工米に分けられている。

 

それぞれのコメの輸出売入状況に関して次回説明したい。

 

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