タイの主要産業の農業にとってコメの生産は大きな比率を占めており、タイの米価格は政府による価格保証がされるなど基幹産業となっている。タイのコメ産業について分析をしたいと思う。
タイは主要なコメ生産国
タイの食文化はコメを中心になされており、現在でも世界的にコメの有数の生産国となっている。
気候も亜熱帯気候に属しており、三毛作などによって圧倒的な生産性を誇っている。
タイのコメ市場
タイのコメ市場について語るときは、主食としての国内消費と農作物輸出量一位としてのコメについて考察する必要がある。
コメの作付面積年は全農作物の45.2%を占めている
農業従事者としてコメの栽培を行っている業者は430万戸に及び、農家の74.4%はコメの栽培者となっている。
政府による基準価格が制定されているために農業従事者の中では安定した農作物として人気がある。
タイは世界6位のコメ生産量
世界のコメ生産量の4.2%となり生産量順位6位となっている(1位-中国,2位-インド,3位-インドネシア,4位-バングラデシュ,5位-ベトナム)。
一方、輸出量では世界第二位となっている
世界第1位はインドネシアとなっており輸出量割合は全体の25.2%となり、2位のタイは21.0%である。
タイのコメ産業概要
生産者-コメ産業の上流業
430万戸の農業従事者がコメの生産を行っている。多くの農家は水田による稲作を行っているが収穫物を保管する納屋を持ってはいない。
そのために、コメの価格交渉に関して上流農家は不利である。
一般的にコメ農家は
- 精米可能な販売所への納品
- 農業協同組合
を通しての生産物の販売を行っている。
精米、包装業者-コメ産業の中流業
一般にタイの精米歩合は60-70%となり精米業者が生産者からコメを買い取り精米を行う。
タイ国内では生産量が多すぎ、供給が需要を大きく上回る事態が発生している。
販売業者-コメ産業の下流業
タイでは一般的に生産者が販売者になるのではなく、販売代理店を通して販売を行う。
販売代理店は輸出業者ともなり他国への輸出も行う。