タイに住んでいて心配になるのが、体調が悪くなったらどうしようという事です。
特に外国人として居住している身としては当然の心配事です。
タイの病院
タイの病院というと、どのようなイメージがあるでしょうか。
一般的に言ってタイには3種類の病院があります。
市民病院
いわゆる一般的な病院です。
現在、タイ国民であれば「医療福祉制度改革」の恩恵を受けて、市民病院であればすべての医療を約100円(30バーツ)で受けることができます。
ただ、病室や診察室にエアコンがなかったり、病院の一部がオープンスペースになっていてちょっとローカル色が強くなっています。
以前、仕事上の取引先の奥さんが出産をしたという事でお見舞いに行ったこともあるのですが、ちょっと驚くほどキツキツの間隔でベッドが並んでいたり、新生児が母親のベッドに無造作に寝かされていることに驚きました。
みんなその新生児の横で普通に食事をとっていましたし…
文化の違いを感じる機会でした。
日本人はタイの保険制度がありませんので、医療費を全額支払う必要があります。100円ではありません。
日本人の通院おすすめ度:お勧めしない。社会勉強にはなる。
クリニック
開業医のことです。
タイの医療制度は非常に興味深く、タイの医師は全員必ず病院に勤める義務があります。
ですから開業医は昼間は病院(市民病院、民間病院)で勤務し、夕方に自分の医院で仕事をする必要があります。
開業医医療はタイの100円医療の範囲外です。
ですから医療費は市民病院よりもかかることになります。
ただ、社会人は昼間仕事をしているので市民病院の開業時間には間に合わないのでクリニックに行くという形になっています。
クリニックのメリットは長時間待つ必要がないという事と、先生が自分の医院であるためにより一生懸命に診察してくれるという事です。
日本人の通院おすすめ度:利用可。便利だがタイ語・英語必須。
民間病院
タイには東南アジア最大の民間医療企業Bangkok Dusit Medical Services(BDMS)があり、
大都市には直営のBANGKOK HOSPITALをはじめ、多くの民間病院があります。
これが豪華。まるでホテルのような病院となります。
日本の病院とは異なり「豪奢」を売りにする戦略だと思います。
ただ、一般の市民病院とは雲泥の差があり、こんなに差をつけていいのかなと心配になるくらいです。
日本語通訳サービスも併設している病院がほとんどです。
医療費も宿泊費(入院費)込みで一泊30万円ほどになることもありますが、保険を使用できます。
この保険とは海外旅行保険のことです。
さらに海外旅行保険付帯のあるクレジットカードをもっていて、規約にかなっていれば医療費はかからくなります。
日本人の通院おすすめ度:おすすめ。海外旅行保険、クレジットカードの海外旅行保険付帯があれば実質無料。
タイ旅行では医療の心配をする必要がない
タイの3種類の病院を紹介してきました。
市民病院、クリニックも海外旅行保険、クレジットカードの海外旅行保険付帯を利用可能ですが、あまりメリットはありません…
海外旅行に行って具合が悪くなったり、事故にあったら心配ですよね。
でもタイは医療技術が高い病院が設置されているので、心配せず旅行を楽しむことができます。