タイ国内の倉庫業界は一般倉庫の需要が高く、温度管理倉庫やハイテク型倉庫の需要は現在も伸び悩んでいる。
倉庫業界の投資面での今後の動向を探ってみたい。
投資面でも一般倉庫に対する関心が高い
不動産業や建設業の成長は今後も続くと考えられており、建設資材などを保管する一般倉庫の需要は今後とも継続する。
温度管理倉庫も新興工業団地を中心に建設されているが、現段階で需要が大きいわけではない。
倉庫業は現在バンコク近郊から東部に向けてその経済活動が活発な地域を中心に拡大している。
製造業基地地域
新興工業団地やEECなどの公的資金投入エリアは倉庫業の成長が最も見込める地域となっている。
消費者近郊地域
小売業の発送基地として各地域に一定数の倉庫が必要になる。特に近年はE-commerce市場のための倉庫の需要が高まっている。
特に各県にとって交通の要所となる県(チョンブリ県、ピサヌノーク県、ナコンラーチャシーマー県、コンケン県、ウボンラーチャターニー県、スラーターニー県)での倉庫需要は高い。
国境地域
タイは輸出黒字国として、今後も製造した製品の輸出は国家規模で推し進めてゆくと考えられる。
陸続きの国境のあるタイはミャンマー、ラオス、マレーシア、カンボジア国境付近の道路環境の完全も積極的に推し進めており、ロジスティック産業をThailand4.0の主要産業に据えている通り政府投資も行っている。
いずれにせよタイ近隣諸国の経済的成長はタイ国内の市場拡大にも寄与し、タイ倉庫業の成長にも大きく関係し続けると考えられている。