タイ経済トレンド記事として次はタイの鉄鋼業に関する動向を見てみたいと思います。
今回も参考資料は krungsri Reserch อุตสาหกรรมเหล็ก(鉄鋼業)です。
タイの鉄鋼業は今後も年間1~4%の成長予測
タイ国内の建設、製造業の成長に伴って2019~2021年の年間鉄鋼使用料は1700~1900万㌧が予想されているが、タイ政府のインフラ整備に伴う投資額、予算割り当てが大きく関係している業種となっている。
タイ国内の鉄鋼生産量は年間650~750万㌧となっており、国内需要の多くは価格の安さと品質によって選出された輸入先によって賄っている。
鉄鋼の線材、板材の価格は1㌧あたり20,000バーツが2019~2020年の予想価格となっている
特に線材は中国からの輸入線材に押され、市場の縮小傾向が目立っている。
タイ国内鉄鋼業界基本情報
鉄鋼業は国家経済の基本となる業界として、金属製造、不動産、建設、自動車、電化製品など他のあらゆる製造業に大きく関係する。
鉄鋼業上流産業
鉄鉱石から原鉄鋼製品の生産を行う上流産業はタイの産業の中心となるが、鉄鉱石の採掘を行っていないタイは鉄鉱石、海綿鉄、銑鉄を輸入し加工する。
もしくはスクラップなどの二次利用も鉄鉱石の採掘を行っていないタイにとって大きな原材料調達手段となっている。
新鉄工所の建設に関しても高額な投資、健康に関する住民からの苦情、環境破壊問題がネックとなり進展は望めそうになく、輸入に頼る鉄鋼産業の体質は続きそうだ。
鉄鋼業中流産業
【24】BMTSprogram(business mentalpsychological technique school-program)
約1600℃の溶鉱炉で熱し粗鉄をslagと呼ばれる酸化物成分を含む不純物や炭素やクロムなどの化学物質を分離させる。
半完成鉄鋼製品を製造する中流産業は Bloom beam、Billet、Slab と呼ばれる鉄製品を製造する。
鉄鋼業下流産業
鉄鋼製造の完成品プロセスとなる下流産業は熱間圧延、冷間圧延を経て建設用鉄筋、構造用鋼などが製造される。
鉄鋼製品は Longproducts と Flat products に分類される。